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証券コード 6098 東証プライム
COMPANY FILE ── 26.3

リクルートHD

RECRUIT HOLDINGS CO., LTD.
実態
確認
従来の見方
求人・人材広告の会社
実態に近い見方
人の採用、店の集客、業務支援を、巨大なマッチング基盤で束ねる会社
売上収益(2026年3月期)
3兆6,973億円
IFRS
営業利益
6,305億円
前期比増益
EBITDA+S
7,943億円
全社KPI
HR Technology
1兆4,584億円
最大の利益柱
01

本当は、何の会社か

リクルートは求人広告の会社に見えるが、実態は人と企業、店と顧客、事業者と予約を結びつけるマッチング基盤の集合体である。2026年3月期の売上収益は3兆6,973億円、営業利益は6,305億円、EBITDA+Sは7,943億円。最大の利益柱はHR Technologyで、売上1兆4,584億円、EBITDA+S5,499億円。Indeedを中心に、国内の古い求人広告会社という見方はもう小さすぎる。

一方で、リクルートの強さは求人だけでは説明できない。飲食、美容、旅行、住宅、業務支援ツールまで、事業者が顧客を取る入口を多数持つ。ここに人材領域が重なるから、会社の正体は「求人会社」より「需給を集めて手数料化する会社」に近い。

FILE 01 ── 結論リクルートは求人会社ではなく、企業と個人の意思決定が起きる場所を押さえ、そこから課金する会社である。
02

どこから来て、どこへ行くのか

リクルートの来歴は、紙の情報誌から始まる。住宅、旅行、結婚、求人。共通するのは、情報が散らばっている市場で、比較と申し込みの入口を作ったことだ。インターネット化で紙は消えても、入口を握る力は残った。

いまの行き先は二つに分かれる。海外ではIndeedを中心に採用市場の取引量を取りに行く。国内ではAirビジネスツールなどを通じ、店の予約、会計、決済、集客までをまとめて支える。求人広告だけなら景気で大きく揺れるが、業務支援まで入ると、事業者の日常に入り込める。

FILE 02 ── 結論行き先は「広告枠を売る会社」から「取引と業務の入口を持つ会社」へ。崩れるのは、Indeedの成長が鈍り、国内SaaSが利益率を引き上げられない局面である。
03

本当の競合は、どこにいるか

世間の見立て
  • パーソル人材
  • エン・ジャパン求人
  • ビズリーチ採用支援
利益の隣人 ── 本当の競合
  • Google検索入口
  • LinkedIn人材データ
  • 決済・予約SaaS各社業務入口

国内人材会社だけを競合に置くと、リクルートの本当の争点を見誤る。人を探す入口ではGoogleやLinkedIn、店の業務入口では予約、決済、会計SaaSが競合になる。リクルートの競争は「求人広告の枠」ではなく、意思決定の最初の画面を誰が取るかに移っている。

04

投資家は、どう見ているか

投資家が見るのは、売上の大きさより、HR Technologyの利益率と国内事業の再加速である。2026年3月期のHR Technologyは売上1兆4,584億円、EBITDA+S5,499億円、マージン37.7%。全社EBITDA+S7,943億円の多くをこの領域が稼ぐ。

  1. Indeedの成長が採用市場の循環を超えて続くか
  2. 国内のMatching & Solutionsが単なる広告から業務支援へ厚くなるか
  3. 株主還元ではなく成長投資で次の入口を作れるか

売買の判断はこのサイトでは扱わない。扱うのは判断の前に見るべき材料まで。

05

平均年収1,162万円は、持株会社130名の数字

項目数値出典
連結従業員数45,586名有価証券報告書 2026年3月期
提出会社の従業員数130名同上
平均年間給与1,162万円同上
平均年齢 / 平均勤続年数40.2歳 / 9.3年同上

平均年収1,162万円は、連結45,586名ではなく、持株会社130名の数字である。リクルートの実際の職場は、HR Technology、Marketing Matching Technologies、Staffingで大きく違う。平均年収だけで会社全体を語ると、持株会社の数字を事業会社全体に広げてしまう。

06

この会社を見るとき、最初に見る場所

  • 最初に見るのは売上ではなくHR TechnologyのEBITDA+Sマージン
  • 次に国内Matching & Solutionsの伸び——広告だけでなく業務支援が伸びているか
  • Staffingの利益貢献——売上規模より利益の安定性を見る
  • 株主還元と成長投資の配分——成熟企業として見られるか、成長企業として見られるかが分かれる
07

あなたの場所から、どう読むか

働く・働きたい

同じリクルートでも、Indeed側、国内マッチング、SaaS、Staffingで必要な能力は違う。伸びる場所は、入口を持つだけでなく、事業者の業務まで入る領域にある。

投資の材料に

HR Technologyの利益率、国内業務支援、資本配分。この3点が判断材料になる。売買判断は扱わない。

取引・営業する

リクルートは媒体ではなく、顧客接点と業務接点を持つ相手である。どの接点に入れるかで、提案価値が変わる。

出典: リクルートホールディングス 2026年3月期 決算資料/有価証券報告書(2026年3月期)
市場価値の見方